損害保険,医療保険の不払い問題について

Author: JackDaniel | Posted: 06/06/23 10:32
Category: columns | Edit | [B]
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最近損害保険,医療保険の不払いを問題にして,行政処分が相次いでいる。
大きな所では損保ジャパン,三井住友海上が処分を受けており,ナンバー2,ナンバー3が処分されているわけであるから,ちょっと異常な状態である(ナンバー1と思われる東京海上日動は「チャンス」と思っているのか「どきどき」しているのかで,かなり状況は違うだろうとも思う)。
僕も以前の事務所では某損害保険会社に近い立場にいたので,これらのニュースはちょっと無視できないものがある。

基本的に,保険会社によって「あそこは払いがいい」「あそこは払いが悪い」というのがあるのは事実だろう。やっぱり,儲かっていないと,全体的に緊縮財政をとるから,厳しく査定することにつながり,結果として払いが悪い,となることはあり得るというのが個人的な感想だ。

もちろん,モラル事案(要するにわざと火をつけたり,事故を起こしたりする不当請求事案)に対して,厳しく対処しないとまじめに保険料を払っている人たちが馬鹿を見てしまうことになるから,モラルに対する厳しい姿勢は保険会社側の代理人(弁護士)としては必要なことだと思う。

しかし,一概に不当請求といっても,大筋はおかしくないのであるが,保険会社から見ての相場より高く請求した,人道的にはそうでも法律的に通りにくい,請求者の素性が怪しいなどの事情で不当請求とされ,保険会社から弁護士に回される事案があることも真実である。
裁判基準からして保険会社基準が必ずしも相当ではない状況で,そのような対応をされると,事実上の不払いとも言える状況になる。
裁判コスト・・・弁護士費用と時間・・・は顧客よりもまとめて事件を頼み,業として保険を営む保険会社の方が安いのだから,単純に裁判をしないのだから,保険会社の基準で我慢しろ,というのが公平な言い分とは言えまい。
むしろ,少し保険会社が泣くくらいで公平になるのではなかろうか。
僕も仮に今,保険会社への請求事案を受けたら,そういうスタンスで望むであろうことは明らかである。

ところが,保険会社の顧問弁護士たちのスタンスはこれとは少し違うのが普通だ。少なくともまじめにやっている先生達は保険会社の利益を考えるのが当たり前だからである。

そうであれば,もし保険会社と争いになって会社側に弁護士がたったときには,一般市民も弁護士をつけるべきであるし,そうしなければきちんとした公平な結論はでない。

とはいえ,積極的に事件を頼まれるかたは最近増えては来たがまだまだ少ないのが現状である。こういうところが身近な弁護士の活躍する場所だとは思うのだけれども。

   

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