ヤミ金被害はたぶん減っている件について

Author: JackDaniel | Posted: 09/04/13 08:23
Category: columns | Edit | [B]
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辻広雅文氏の記事,多重債務の実体は貧困問題であり,略奪的貸付やヤミ金に流れるという貸し金業者側の議論には根拠がないことに着目すべき,という内容を読んだ。
大変共感できる。

本当に,前と比べて全然ヤミ金の相談が来なくなった。
数年前までは,必ず法律相談の当番に行くと,一件くらいはあったと思うのであるが,最近は全然ない。
やはり,違法な勢力は弁護士の介入などがあるととたんにコストが高くなったと感じて姿を消すのが実体なのだと感じている。
もちろん,それは弁護士会のクレサラ相談だけの力ではないと思う。広告宣伝をたくさんやっているような,過払金ビジネスと言われれる様な弁護士事務所だって,介入すれば同じ結果を出せるのであり,過払金目当てであったとしても(きちんと金にならない仕事もしているという前提ではあるが),携帯から電車からかなり効率的な広告を展開していることで,弁護士までたどり着く人たちをかなりふやしたのではないだろうか。

クレサラ弁護士の広告も別に悪いことばかりではない。
品位を保つことは重要だとしても,きれいな仕事しかしないよりはましである。

もっとも,ヤミ金事案は依頼者にはお金が当然ない上に,細かく面倒でストレスもかかるからあまり受任をしたいものではない。ある債務整理事務所ではその種の案件は受任しないこともあるという報告もある(過払いが発生する業者だけを選択的に受任するという信じられない行動をとる弁護士事務所もあるという話である)。
ヤミ金事案はこのままなくなって欲しいと思うのが本音ではあるが,まだまだ問題は残っていくのだろう。

ともあれ,この種の案件は「ヤミ」というだけあって,まともな統計がとれないから,実務家の言うことももっと聞いて欲しい。
公式に認められる金利が下がっても,連動してヤミ金被害が増えるわけでない,というのが,現場の実感であることだけははっきり言いたいと思う。

   

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